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■セッション開始 | ||
GM | : | では『遺跡遊星シーマ』2話を始めていきたいと思います。 |
〜前回までのあらすじ〜 帝国騎士団への復讐を果たしたルカと冒険者一行。 しかし、この遊星シーマには遺跡があった。 この遺跡をあのデブ……交易協会の商人に渡すのは危険に思えた。 商人に圧力をかけれそうな別のスポンサーを探す必要があった。 | ||
GM | : | という状況から物語は始まります。 |
リット | : | 割とやばい状況だねコレ……。 |
マリー | : | ほんの100年もすれば居なくなってそうな気もしますけどね。 |
シンク | : | 100年もしたら俺らもいなくなってるんだよなあ……。 |
GM | : | このデブ、名前いままで考えてなかったんで、決めちゃいますね。 |
そういって手元のトランプを引く。マクガフィンチャートという名前表を僕は参照した。 これは星の名前から人の名前までそれらしいものを引くことができる、ものなのだが…… 引いたカードはハートの6……ハートは女性的名前表になるが、そういう場合スート(トランプの印:スペード・クラブ・ハート・ダイヤ)をずらせる。だが、男性的名前にしても6番はマルス……このデブにはカッコよすぎる!! そのとき、MALが天啓をだした。 | ||
マリー | : | カードの図柄的にハートさま? |
GM | : | (!) じゃあ、ハートさまで! |
リット | : | どっかの世紀末伝説の敵キャラのようだ……w |
MALグッジョブ。別に引いた表の結果に縛られる必要はない。プレイヤーが盛り上がる方をとろう。 今回は、デブをハートさまと呼ぶ。 | ||
GM | : | ……では、君たちは太っちょの悪徳商人ハートが信用ならないので新しいスポンサーを探すわけです。 |
GM | : | 「で、どうしよう? あてはあるの?」とルカが尋ねます。 |
GM | : | 皆さん、思い当たるアテがあるか知力判定をどうぞ。目標値は8、全員失敗したら全員の精神力を1D6減らして成功したことにします。 |
シンク | : | (ころころ)7、ダメだ |
リット | : | (ころころ)6……こっちもダメ…… |
マリー | : | 2d6+3(ころころ)10 |
シンク | : | さすが! |
GM | : | じゃあ、マリーは思い出したのか検索にヒットしたのか、ここなら頼りになるスポンサー候補がいそうだ、という星を見つけました。 |
もう一度、いや二度、僕はトランプを引く。何を隠そう、今回はシナリオを「なーんも」考えていない! すべてトランプ任せだ。一度目は星の名前、二度目はスポンサーの名前。マクガフィンチャートで引いていく。 | ||
GM | : | 交易小惑星ディモス。そこにスポンサーとして有力株になりえるハレーという商人がいます。 |
リット | : | マリさん以外は聞いた事ある星の名前なのかな? |
GM | : | さっきの知力判定で失敗してるからわかりませんね。 |
マリー | : | ハート様のライバルとかかしら。 |
GM | : | じゃあ、それでいきましょう。彼のことをよく思っていない商人です。ハレー氏もちょっと偏屈な可能性があります。 |
どんどんプレイヤーの発言にのっかっていく。 僕のこうした行動には「ある程度無茶してもパルプ・セッションなら処理可能なハズ」という自信によるものだ(デザイナーなのでどれだけ無茶できるかのラインは見えているのもある)。 | ||
シンク | : | 似たもの同士かあ…… |
リット | : | 「でも、今の所有力そうなコネ、というとそのハレーさん位なんだよねぇ」 |
マリー | : | 「なんらかの後ろ盾は欲しいのでツナギをつけてみるしか無いですね」 |
リット | : | 「後ろ盾がないと大変なのは、星間時代になっても同じかぁ……」 |
シンク | : | 「まさかリットの口から知性を感じるセリフを聞けるとは」 |
GM | : | キャプテンを何だと思っているのだろう(まぁリットは恐竜惑星出身だしな……) |
リット | : | 「ボクだってたまには考えるよぅ!」ってぷりぷり怒ってようw |
シンク | : | でも知力0の脳筋だし……。 |
リット | : | そこは否定しないw |
GM | : | (脱線しそうなので舵を取ろう)もちろん、マリ−はディモスの座標も仕入れました。(トランプを引く)……ディモスは連星を中心として公転している小惑星です。小惑星ベルトなどには与さず、単独で公転していますね。宣言すれば、ディバスタードライブでいつでもいけますよ。 |
リット | : | 「ボクは行くしかないかと思うけど、二人の意見はどうかな?」 |
シンク | : | (優雅にコーヒーを飲みながら)「いってみよう」 |
マリー | : | 「100年ほど待つのもいいですが、船長はそれほど気が長くなさそうですし、船長のおっしゃるように」 |
リット | : | 「さすがに100年も待ってたら、ボクもルカもおばーちゃんになっちゃうよ! 今は後ろ盾を作ろう! マリーさん、いつも通り座標セットよろしく! 目標、小惑星ディモス周回軌道!」 |
マリー | : | 「了解しました。目的地、小惑星ディモス。超空間航行準備」 |
シンク | : | 「今度は多少まともな奴だと良いな……」とぼそっと零す。 |
キャプテン・リットの号令と共にディバスター砲が照射される。 形成された円形のフィールドの中にジョルダーノ・ハーパーが滑り込んだ。 遊星シーマを後に、一瞬でディモス周回軌道上にたどり着く。 |
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